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「記憶をたどる」
「記憶をたどる」
2022.5.17 (tue) – 5.22 (sun)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
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今週のギャラリービスは、越田帆南さん、村上紗世さんによる二人展「記憶をたどる」を開催しています。
お二人は京都精華大学の油画専攻を卒業された同期なのだそう。
卒業後村上さんは作家活動を続け、越田さんは昨年京都市立芸術大学の大学院を修了されたのちも作家活動を続けています。
越田さんには昨年梅本真衣さんと二人展を開催されています。
越田さんは、いくつか絵を描いたものをコラージュし、さらにそのコラージュしたものを再び平面に描く、という過程で作品を制作しています。立体的なようで平面の要素を離さない、面白い構成になっています。
村上さんは発泡スチロールやサテン生地で作られた立体 -それを人間と見立てているそうです- や、京都でいうところの「いけず石」のような道路にふと置いてあるモノを形を取り、その姿に自身の感情をのせて背景やその立体の姿を描きます。
どちらの作家さんも一度見たものや作ったものをキャンバスに投影している、起こしているという点で共通しています。それはタイトル通り、彼女たちの「記憶をたどる」という行為ともいえます。
作品たちを通してお二人が何を見て、何を感じていたのか、そしてそれを「再帰」させるための表現は、どのようなものなのか、ぜひ会場でご高覧ください。
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<村上紗世>
感情や言葉に出来ない考えや思いを発泡スチロールとサテン生地で作った立体や街にある石などから形を用いて描いています。私にとって絵はその時の感情や考えを思い出したりする日記のようなものなのかもしれません。
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<越田帆南>
「物語性」や「時間」ということを一番のテーマにおきながら、「動きによる時間性や鑑賞者の見方、想像」について考える。
その中で人が普段どこかで見ているような風景を取り上げ、そこから立ち上がる寂寥感といった情動という漠然としたものを光の動きや形、色に重点をおきながらその表現を目指す。
実際に存在する景色を解体し、もう一度貼り合わせて再構成する中で画面の展開し、さらにエフェクトをかけることで人の目で見た時に動く残像や瞬間的な動きを表現できるのではないかと考え、「時間」「物語性」に近づける。