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迎える日々 翟建群作品展
迎える日々 翟建群作品展
2022.8.30(tue)-9.4(sun)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/20220831g/
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今週の同時代ギャラリーでは、翟建群さんの個展「迎える日々2022」を開催しています。
翟さんは、幼い頃から学んだ水墨画表現に加え、日本画表現を取り入れた作品を制作してきました。
3年ぶりの個展になる今回は、居を構える近隣地域の風景や、10年前に描き溜めた写生の作品群を、ギャラリー・ギャラリービスの2部屋を使い展示します。
サイズは様々で、30cmほどの小さな作品から、3mを超える大きな作品が展示されています。水墨画といっても、墨以外でも着彩を行なっており、中には鮮やかな色彩の作品も。紙だけでなく布に描いている作品もあり、素材や技法も様々です。いずれも繊細なタッチと迫力のあるタッチを使い分けて制作されており、見応えのある作品となっております。
ぜひお越しくださいませ。
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作品はオンラインショップでも販売中です!
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中国の画家の董其昌は400年前に「万巻の書を読み、万里の路を行く」と言い、伝統に学ぶことと視野を広めることの大事さを強調しました。その言葉に従い、2005年留学を終え、中国に戻った私も制作しながら、約10数年間、国内外の、主に黄土高原のある地方で、水墨を使った写生に取り組んで参りました。水墨を日本画に、あるいは日本画を水墨画に入れたり等、試行錯誤を重ねました。それが私自身を育ててくれた東洋の水墨伝統を生かすことが道の一つだと考えたからです。
「いかす」ことは「もどる」ことではありません。絵画芸術は、如何なる伝統に再帰しても、新しいものを獲得することは有り得ません。しかし、伝統を深く研学し、古人の智恵に学ぶことによって自分を豊かにし、最終的に自分に合う、そしてこの時代に合う表現を見つかることを期待しています。
「迎える日々」のなか、新型コロナウィルスの影響で、休む間も無く来日して900日を過ごし、遠出もできませんでした。
今回出品している作品は近所の伏見稲荷、深草、藤森周辺を描いたもの、及び10年前の黄土高原写生とその思い出を制作したものです。
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<翟建群/Zhai Jian-Qun>
幼い頃から父について水墨画を学ぶ。1995年中国西安美術学院油絵專攻卒業。2002年京都市立芸術大学美術専攻科日本画修了。
現在 中国美術家協会会員(2008から)、中国工筆画学会理事・芸術委員会委員(2019から)、京都市立芸術大学美術学部日本画特任准教授(2020から)。
主なグループ展
2002 第28回春季創画展(京都市美術館/29、30、31回)
2003 第30回創画展(京都市美術館/31回)
2006 中国第6回全国工筆画展(以後第7回、第11回/北京)
2008 晤対材質・中国岩彩絵画招請展(北京世紀壇世界芸術館/湖北美術学院美術館)
中国美術館館蔵画精品展(中国美術館などで巡回)
新時期中国画之路・1978――2008(中国美術館)
2011 第1回高原・高原 中国西部美術展(以後第2回/陝西省美術博物館)
2012 第1回大同壁画国際ビエンナーレ(大同)
2013 中国当代書画名家精品展(バンコク)
2014 長安精神・陝西優秀中青年国画作品巡回展(北京/山東/江蘇)
2016 第一回中国美術館収蔵青年美術家作品展(北京中国美術館)
中国美術館からの芸術・当代中国青年美術家作品展(シンガポール)
2017 山外山・中国当代山水画展(カタル/クウエート)
墨色風華・中国芸術家チュニジア写生作品展(チュニジア)
2018 回望高原・陝西省美術博物館コレクション展(陝西)
2019 中国美術館青年美術家ノミネート展(北京)
第四届全国壁画大展(河南/鄭州)
2020 丹青盛会・中国画名家招請展(北京)
第四回青緑山水青年名家招請展(上海)
2021 中国当代青緑山水画学術招請展(蘇州)
受賞歴
2002 修了制作日本画「迎える日々」大学院市長賞受賞
2007 第3回全国中国画展 優秀作品賞(北京/中国美術館/アモイ美術館)
第1回「草原情」全国中国画展ノミネート展 優秀作品賞(内モングル)
2009 全国中国画作品展 優秀作品賞(安徽)
第11回アジア芸術祭美術大展 優秀作品賞(内モングル)
主な収蔵 中国美術館、陝西省歴史博物館、陝西省美術博物館、寧波市美術館など。
展覧会の様子はYouTubeでもご覧いただけます!