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「in the wave」
「in the wave」
2022.9.19 (mon) – 9.25 (sun)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
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今週のコラージュプリュスでは、木田陽子さん・池田聡子さんによる二人展を開催しています。
木田さんは陶で作られた立体作品を、池田さんは銅版画を展示しています。
ジャンルの違う二人の出会いは京都銀行さまの奨学生の会でした。木田さんが池田さんの作品を見て声をかけたのだそうです。
木田さんは「fish(そこにいてよ)」という題で作品を製作。それぞれの立体が「そこにいてよ」の一文字ずつの形を取っています。一見するとよくわからない形ですが、よく見て、角度変えて見て「!」と思う発見があります。ざらついた砂にも見える表面もおもしろいです。
池田さんは銅版画で「石」を製作しています。木製の額縁に囲まれた「石」はまるで標本のようにも見えます。銅版画の製作過程で銅を腐蝕させたり何層にも重ねていく過程を、石が自然に淘汰され造形されていく流れに類似性を見出し、テーマとして製作されています。
どちらの製作過程もたゆたい、浸蝕し変化していく波の中にあるようなお二人の作品を、ぜひご高覧くださいませ。
※池田さんの銅版画作品はシートでの販売になります。
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素材の上で手を動かす
動きの集積は素材に刻みこまれていく
寄せては返す 近づけて遠ざける
変化に目を凝らす
徐々に手の動きと調和してゆく
転がりながらも変わらないもの
柔らかくはない
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【池田聡子】
1997年 京都府出身
2022年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻版画 修士課程 修了
<主な展覧会>
2019年 京都市立芸術大学・東京藝術大学合同版画展「PORTO DI STAMPA2019 圧力の湊」
(アートゾーン神楽岡/京都)
2019年 第7回PORTO DI STAMPA -京都芸大版画8人展- (B-gallery/東京)
2019年 第44回全国大学版画展( 町田市立国際版画美術館/東京)
2020年 第8回PORTO DI STAMPA -京都芸大版画6人展- (B-gallery/東京)
2020年 京都市立芸術大学・東京藝術大学合同版画展「PORTO DI STAMPA2020 約束と版」(アートゾーン神楽岡/京都)
2021年 第46回全国大学版画展(上田市立美術館/長野)
<受賞>
2020年 京都市立芸術大学 作品展「市長賞」
2021年 第46回全国大学版画展「優秀賞」
2022年 京都市立芸術大学 作品展「奨励賞」
【木田陽子】
1996年 兵庫県出身
2022年 京都市立芸術大学 大学院美術研究科 工芸専攻陶磁器 修士課程 修了
<主な展覧会>
2020年 個展 sign (Gallery Take Two/京都)
2020年 アートアワードトーキョー丸の内 2020 (行幸地下ギャラリー/東京)
2021年 群馬青年ビエンナーレ 2021 (群馬県立近代美術館/群馬)
2021年 木田陽子 陶展 何何 (京都陶磁器会館/京都)
<アートフェア>
2022年 ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022 (京都文化博物館/京都)
<受賞>
2019年 わん・ONE・碗「優秀賞」
2020年 京都市立芸術大学 作品展「同窓会賞」
2020年 アートアワードトーキョー丸の内 2020「審査員 建畠晢賞・審査員 長谷川新賞」
2021年 群馬青年ビエンナーレ 2021「奨励賞」
2022年 京都市立芸術大学 作品展「大学院市長賞」