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熊田悠夢 個展「おとずれる想像」
熊田悠夢 個展「おとずれる想像」
2022.9.27 (tue) – 10.2 (sun)
12:00-19:00(10/1は22:00まで、最終日は17:00)
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今週の同時代ギャラリーは、企画展として熊田悠夢さんの個展「おとずれる想像」を開催しています。
熊田さんは2019年の個展形式の開催であった「神戸アートマルシェ」で出品いただいていますが、ギャラリー自体では4年ぶりの展覧会開催です。
今回の展示はインスタレーションを中心とした展覧会。
木が地に根を張り、そこで太陽の光や雨、そして風を受け、やがては飛んで朽ちていく、そんな木々の一部一部を熊田さんが「作品」として預かることで「木に夢を見させ」、そして観客は共に夢を見ているような時間を体感する『大気のゆめ』。
5年前に倒れてしまったという樹齢600年の春日杉の木片とオーガンジーで、その太い幹や年輪、倒れて朽ちていくまま「眠っている」木を表現する『sleeper “600-years-old cedar まだ ここにいる”』を通して、観客は自然がみる「夢」を体感し、また想像する。
木が朽ちていく前にどんなことを考えるのか、想像し、素材と向き合い、作品を製作する熊田さん。作品たちを通して、作家が何を考えるのか、そして使われた木もどういう生を辿り、思考があるとするならば何を夢見たのか。
ぜひ皆さんに訪れるであろう「想像」をぜひ体感しにいらしてください。
今回の展覧会は10/1開催のニュイ・ブランシュの参加イベントです。
10/1のみ、22:00まで開廊しています。
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▶︎この展覧会は、ニュイブランシュ2022参加イベントです。
https://nuitblanche.jp
▶︎出品作品を同時代ギャラリーオンラインショップでも販売しています。
https://dohjidaishop.com/collections/yumukumada
▶︎展覧会動画をYouTubeにアップいたしました。
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想像することは私を生きやすくする。そう気づいてから、ずっと風景や自然に求めてきたものは、それそのものではなく、そこからなにかを想像するための手がかりなのだと知った。そして想像に追随する感情の、起伏を噛みしめるあそびを愉しんでいる。想像は誰しもにふいにおとずれ、雲のように刻々と姿を変え、気持ちにたしかな変化をのこして消えていく。
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《 熊田悠夢 / yumu kumada / 木彫作家 》
1992年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工修了。自然が生みだす現象とそれに感応し意味を問う人間との関係性について、木やさまざまな素材を組み合わせて制作活動を行う。主な個展に「permanent voyage」(2019)、「春のハーバー」(2018)、「モーメントの稜線」(2015)。近年の主な展覧会に「春日山アートプロジェクト」(2020-2022)、「MINDTRAIL 奥大和 心の中の美術館」(2021) などがある。