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村山春菜 個展「ぐろーばる☆わーるど」
村山春菜 個展「ぐろーばる☆わーるど」
2022.4.12 (tue) – 4.17 (sun)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
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今週の同時代ギャラリーは、企画展として、村山春菜さんの個展「ぐろーばる☆わーるど」を開催しています。
村山さんの個展は、同時代ギャラリーでは10年ぶりの開催です。今回はギャラリー・ギャラリービスを使った展示です。
ギャラリーの主な作品を「都会」「コンクリート」をテーマに、ギャラリーの小部屋には「魔法の小瓶」と名付けられた写生シリーズを、ギャラリービスは写生作品も交え、アトリエを構えておられる「淡路」の風景を描いた作品を中心に展示しています。
作品の中でも特に目を惹きますのは、横長5mの作品「コンクリート城とコンクリートの民」です。書き込みの細かさはさることながら、その繊細さをダイナミックに表現する、言葉にすると逆だけれども、目にすると非常に噛み合っている作品です。村山さんが「ギャラリーは主に《都会》の作品を中心に展示をする」と仰られたように、その大きな作品で、都会の中心的な雰囲気と、人と物がたくさんあって音が鳴っていて・・・という世界観を作り出しています。
一方ギャラリービスは、淡路の「デンキ屋さん」やお風呂屋さん、都会から物を運んでくるトラックたち、都会を見る景色、そして「エギたんズ」。物物しいこととは逆に、のどかな作品が並んでいます。
今回の展示では、美術評論家・宝塚市立文化芸術センター館長・大阪芸術大学客員教授でいらっしゃいます加藤義夫先生に、評論文をお寄せいただきました。村山さんの作品を分析いただき、初めて村山さんの作品をご覧になる方にもぴったりな文をいただいております。
誠にありがとうございました。展覧会でお読みいただけますのでぜひご一読ください。
村山さん曰く「グニャった線の日本画」で描かれる「ぐろーばるわーるど」をぜひご高覧ください。
▼展覧会情報はこちら
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テーマはグローバルワールド。
南港の大型輸入家具屋に行って、見た景色。
巨大なコンテナを何個も積んだ大きな大きな船がゆっくり港に入ってくる。
赤と白のキリンが長い鎌首をもたげて、ゆっくり荷物を引き上げる。
港の工場がガウンガウンと稼働する。
日本のあちこちに星のように散らばっていく物たち。
大都会から、外来種のお花が咲く田舎まで。
大量に積まれた同じ形同じ模様のコップを、私は一つ買う。
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村山春菜/Haruna MURAYAMA
2007 京都市立芸術大学 美術学部日本画専攻卒業
2009 京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻日本画領域修了
2009 アートアワードトーキョー丸の内2009
第41回日展 特選
2010 個展【同時代ギャラリー】
個展【川田画廊】
京都芸大130周年記念 日本画をつなぐ「CLASS」展 【大丸心斎橋店美術画廊】
2012 京都美術・工芸ビエンナーレ【京都文化博物館】
第47回日春展 奨励賞
個展【同時代ギャラリー】
2013 京展 京都市美術館賞80周年記念特別賞(京都市美術館所蔵)
2014 京都府美術工芸新鋭展~京都国際現代芸術祭2015への道~ 読売新聞社賞【京都文化博物館】
2015 第2回続京都日本画新展【美術館えきKYOTO】
公募団体ベストセレクション美術2015展【東京都美術館】
第3回青嵐会【三越日本橋本店】
第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展【上野の森美術館】
2016 三越アートキューブ【日本橋三越本店】
第9回菅楯彦大賞展 佳作賞二席
改組 新 第3回日展 京都新聞社賞
2017 第一回新日春展 日春賞
2018 第二回新日春展 奨励賞
2019 日本画からNIHONGAへ ~安芸の詩~ 出展【日本橋三越本店 美術特選画廊】
個展【日本橋三越本店】
2021 第8回東山魁夷記念日経日本画大賞展 【上野の森美術館】
第10回菅楯彦大賞展 佳作賞二席
第8回日展 特選