会期：9月27日（火）～10月2日（日）

同時代ギャラリーでは現在、朴善化展「記憶」
を開催しています。

朴さんは京都市立芸術大学大学院の博士課程を2009年に修了し
現在も東洋画の模写制作を続けられています。

　
写真やデジタル記録、高い印刷技術が開発されている現代において
人の手による「模写」という方法で制作を続けていることに疑問を
もたれる方もいらっしゃるかもしれません。

彼女が、地震の模写制作を「記録」ではなく、あえて「記憶」
と位置づけるのは、模写の行為が機械的な複写ではなく、
彼女の目を通した先人の認知的な読み取りや解釈に裏付けられた
ものにしたいと考えるからです。

何年もかけて制作された大作はギャラリーの天井から吊って
展示していますが、床に沿わせるかたりで展示しています。
270年前に描かれた阿弥陀如来仏が現代に甦ります。

会期中、作家は常に在廊していますので、お気軽にお話してみて下さい。