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Volumetric light “ DAWN ”
場所:ギャラリービス
会期:2024.6.4(tue) – 6.9(sun)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/b20240604/
これまで岩絵具の扱いにくさと格闘しながらここまできました。学⽣の頃にこの素材を使うという選択をしなければ、おそらく今頃は絵を描かずに他の表現⼿段で制作をしていることでしょう。
混⾊もできず隠蔽⼒も弱い、雑味を帯びたこの素材は、⾊材というよりは、まさに素材そのものという感じに思えますが、それ故に質を意識させる深い発⾊を時に⾒せてくれます。
制作を通して、この素材を活かすための線についての思考を鍛えることができたし、そこから抽象という、造形を根本で⽀える⼤切な仕組みにも⾏きつくことができました。
今、⾊を備えた線によって探し当てたいのは、マティスさえも探せなかった圧縮された⾃然の造形です。
普段から漢字に慣れ親しみ、その造形性を⾝につけている私たちだからこそできる抽象度の⾼い造形を岩絵具の抽象性を活かして具体化してみたい。
将来的にそのような作品が1枚でも作れたらいいなと思っています。
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⼩島徳朗
1974 名古屋市⽣まれ
2003 京都市⽴芸術⼤学⼤学院博⼠(後期)課程 単位取得終了
2006 ⽂化庁芸術家国内研修員
2009 京都市⽴芸術⼤学美術学部講師(’14 〜准教授)
【受賞歴】
1999 第25 回 春季創画展 < 春季展賞 >
2000 第8 回 川端⿓⼦⼤賞展 < 優秀賞 > / 和歌⼭市市⺠会館( 和歌⼭ )
2003 第21 回 上野の森美術館⼤賞展 < 絵画⼤賞 > / 上野の森美術館( 東京 )
【主な個展】
2002 ⼤和画廊( 岐⾩ )( ’07,’09 )
2005 第21 回上野の森美術館⼤賞展 絵画⼤賞・⽇本IBM 美術奨学賞受賞記念個展
2011 アートライフみつはし( 京都 )( ʼ13 ) / 吉井画廊( 東京 )
2013 ⼤阪⾼島屋ギャラリー next ( ⼤阪 )( ’16 )
2014 上野の森美術館ギャラリー( 東京 )
2019 ギャラリー恵⾵( 京都 )( ʼ22 )
2023 画廊宮坂( 東京 )
2024 第7ビルギャラリー( 画廊宮坂企画 )( 東京 )
【主なグループ展】
1997 春季創画展( 〜 ’08 )
1998 創画展 ( 〜 ’08 )
1999 関⻄・今⽇の作家展 / 佐藤美術館( 東京 )、⼾村美術( 東京 )
2000 岩絵具の可能性を求めて〜名古屋発、若⼿作家からの提⾔ / 古川美術館( 名古屋 )
2002 第10 回奨学⽣美術展 / 佐藤美術館( 東京 )
INCUBATION 02 / 京都芸術センター( 京都 )
2004 第21 回 上野の森美術館⼤賞展 ⼊賞者展 / 吉井画廊( 東京 )
2007 ⽇本画表現の多様性展 / ⼤阪成蹊⼤学芸術学部 ギャラリーspace B ( 京都 )
2009 東⽅岩彩画展 / 上海⼤学美術学院99 創意中⼼画廊( 中国 )
第18 回奨学⽣美術展 招待出品 / 佐藤美術館( 東京 )
2010 ⽇本画をつなぐ展 / ギャラリー@KCUA ( 京都 )
2011 敦煌意象―中⽇岩彩画展 / 敦煌研究院 ( 中国 )
2014 clacking the code / 京都芸術センター( 京都 )
【パブリックコレクション】
京都銀⾏、上野の森美術館、⽇本アイビーエム、ヌーヴェル・エポック
(ホテルオークラ京都 岡崎別邸内)
【HP】
https://tkrkjm.com/