今週ギャラリーでは、作家・金基永による個展『Poetic Moment』を開催中。

韓国出身の金さんは、留学のため2011年に来日し、2015年に京都市立芸術大学大学院の彫刻専攻博士課程を修了しました。現在は京都で制作を続けています。
これまで様々な素材を制作に使用してきた金さん。

今回の個展では、ケイソ（coalslag）という細かい石の粒のような物質でものの表面を覆った作品を展示。

私たちの周りに存在している物には全てに名前があり、それぞれに異なる役割や機能があります。しかし、果たしてそのモノの本質は、決められた名前や役割に 限られたものなのでしょうか。

もとは自転車やバイオリンだったモノも、ケイソで覆われ曖昧な形となった今では、乗り物や楽器という役割や機能はなくなり、 何か別の物体にみえてきます。
モノ自身が持つ形態や機能としての可能性、それをどこまでどのようにして広げる事ができるのか、ということを金さんは制作で探っています。

会期中、金さんは毎日在廊予定ですので、ぜひお話してみてください。

〈金基永〉
1980 韓国生まれ
国立忠北大学校美術科卒業（韓国）
国立忠北大学校教育大学院美術教育専攻卒業(韓国)
京都市立芸術大学 彫刻專攻 博士課程卒業