作家紹介
朴 一南
Park,lL-Nam無地の紙にちいさくうねる無数の曲線がひしめいている。色はない。墨の濃淡だけ。淡色の線に肥瘦はほとんどなく、濃色のそれは2〜3倍太い。ところどころ鋭角なターンに漢画風の打ち込みがある。朴一南の新作は、これまでのLINEシリーズの延長であるようにも見えて、なにかがちがう。LINEシリーズでは、”線”はタブロー構造のひとつ、造形要素のひとつだった。”線”は秩序だち、空間との関係が計算されていたが、新作の線はちがう。幾重にも線が重なりのたうつさまは、命を宿したなにかのように見える。線の集積は、それ自身が空間と構造を生み出す点において、無から発生した宇宙やその落とし子である生命と同じかもしれない。
(大山一行)
略歴
個展
2017 同時代ギャラリー(京都)、芦屋画廊kyoto(京都) Line-生-
2015 同時代ギャラリー(京都) Line-間-
2014 芦屋画廊(芦屋)、ギャラリー素(京都) Line-間-
2013 同時代ギャラリー(京都) 「Line」
2012 芦屋画廊(芦屋) 「Line」
2011 同時代ギャラリー(京都) 「Line Art」
2010 芦屋画廊(芦屋) 「Line Art」
2009 ギャラリーほりかわ(神戸) 「陰陽」
2008 同時代ギャラリー(京都)、芦屋画廊(芦屋)、同時代コラージュ(京都) 「陰陽」
2007 ギャラリーほりかわ(神戸) 「陰陽五行」
2006 ギャラリ-あじさい(神戸)、芦屋画廊(芦屋) 「陰陽五行」
2005 中井三成堂 (姫路) 「陰陽五行」
2004 ア-トスペ-スK・ギャラリ-NAW共同企画(大阪) 「陰陽五行」
2003 芦屋画廊(芦屋) 「間-GAP」
2002 ア-トスペ-ス虹(京都)、ア-トスペ-スK(大阪)、ギャラリ-NAW(大阪) 「사이-間-GAP」
1998 トアロ-ド画廊 (神戸) 「時・壁」
1997 ぎゃるり しらの (東京)、ギャラリ-ミウラ(神戸) 「アリラン」
主な展覧会
2018 2018World Korean Grand Art Festival/芸術の殿堂ハンガラン/韓国
2018 コリアンディアスポラ 離散を超えて /京畿道美術館 /韓国
2017 8.15記念「世紀を越え」/慶南道立美術館 /韓国
2015 解放70周年記念「ディアスポラの船」/ アンドン芸術の殿堂 /韓国
2009 Korean Diaspora Artists in Asia /国立現代美術館 /韓国
2008 -絵画-平面を巡る思考×4/ ギャラリー開 神戸
2005 NeoVesselAREUM 04-05 EXHIBITION /New York、 ソウル
2004 NeoVesselAREUM 04-05展 /京都市美術館
2002 KIAF-韓国国際ア-トフェア2002 / 釜山 /韓国
2002 第 4 回 光州ビエンナ-レ / 光州ビエンナ-レ館 /韓国
2002 2002アルン展 ―在日コリアン美術を起点にして― /京都市美術館
2001 Piece For Peace 2001 /原爆の図丸木美術館
2001 第53回 沖展 招待出品 / 沖縄
2000 第3回光州ビエンナ-レ記念 在日の人権展 /光州市美術館/韓国
1999 在日韓国朝鮮現代作家美術展 / 宝塚市
1999 アルン展-在日コリアン美術展 /京都市美術館
1998 在日KOREAN 美術展 /福岡市美術館
1993 KOREA統一美術展 /東京セントラル美術館、大阪現美センター
1992 JARAビエンナ-レ展 /東京都美術館
パブリックコレクション
国立現代美術館 / 韓国
光州市立美術館 / 韓国
慶南美術館 / 韓国
京畿道美術館 / 韓国