会期：5月10日（火）～22日（日）

同時代ギャラリーでは現在、
「加藤力之輔展 -画境を見据えて-」
を開催しています。

加藤さんは40年間スペインで生活、制作を
されていたのですが昨年日本に戻られ、
同時代ギャラリーでは数年振りの個展となります。

加藤さんの画家としてのキャリアのスタートは
スペインのプラド美術館でティツィアーノを
模写することから始まりました。

本展でもレンブラントの模写作品がひとつだけ
展示されていますが、加藤さんは長い時間をかけ
ヨーロッパの伝統的な美術を吸収し、
その美意識や技術は作品の中にはっきりと見ることができます。

加藤さんはそのような伝統的な美術が現代美術の礎と
なっているとおっしゃいます。

スペイン時代はほぼ毎日モデルのいるマドリッドの画塾で
デッサンを続けた作家の到達した「作品としての素画」
をじっくりお楽しみください。