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2009.06.24

「無作為サルベージ」

ギャラリーでは昨日より、
「無作為サルベージ」がスタートしました。

 

 

この展覧会は、京都市立芸術大学で芸術学を
専攻する旭藍子さん、森川阿沙子さんの2人が
人の記憶を引き出す(サルベージ)することを
テーマに企画した3人の作家によるグループ展です。

 

 

川田知志さんの作品は街や風景の断片を
黄色がかった色合いで描いたテンペラ画です。
川田さんの記憶の中の風景と鑑賞者の記憶がつながって、
忘れていた記憶や風景が引き出されるかもしれません。

 

 

坪井悠さんは普段、「記憶と記録」をテーマに
作品制作をされていて、今回は「癖」をピックアップし、
1本のペンのインクがなくなるまで自分の名前を
書いた紙とその映像を展示しています。
それらの記録が、鑑賞者に自分の「癖」を形成してきた
習慣や周りの環境などの記憶やこれまでの自分を
見つめるきっかけになるかもしれません。

 

 

北島文人さんは石の粉でできた粘土を素材に制作した
虫のような植物のような不思議な生物の
立体作品を出展されています。
「冬虫夏草」という虫に寄生する菌類が具体的なモチーフ
だそうで、幼少期の「ギョッとした」記憶をもとに、
ある感触を伴う「かたち」に焦点を当てています。

 

 

奥のスペースでは、街頭でたくさんの人に
誰もが知っている人物や国の地図などを描いてもらい、
それらを展示しています。
十人十色のタモリさんを見ていると人の記憶の曖昧さや
イメージの与える影響を改めて実感できます。

会期:6月23日(火)~28日(日)