これまでの制作では、様々な出来事から受けた感覚を言葉や色へと置き換え、下書きなどせずに、感覚的に画面に色をおいて表現していたという遠藤さん。

今回は、まずモチーフである植物や花のスケッチ、ドローイングをしっかりと行い、それをもとに形、色の組み合わせや、余白のバランスを考え表現しています。

作品は、布に刷毛で染料をおき、色を残しておきたい部分にだけ定着液をつけ、その他の部分を洗いながす、という方法で制作しています。定着液をつける時間 が短いと、つけた部分の輪郭がはっきりと残り、つける時間を長くするとぼんやりと周りの色になじむような仕上がりになるそうです。

窓から差し込む明るい光とあいまって、よりあたたかな雰囲気を醸し出す遠藤さんの作品、ぜひ会場でお楽しみください。

〈遠藤友美恵 ／ Endo Yumie〉
1986 静岡生まれ
2007 京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科卒業
2009 京都嵯峨芸術大学短期大学部専攻科卒業
2010 京都嵯峨芸術大学 研究生修了

作家在廊日：10日（火）、12日（木）、14日（土）、15日（日）、18日（水）、21日（土）、22日（日）
会期：2015年3月10日（火）～3月22日（日）※16日（月）は休廊
12：00～19：00（最終日は18：00迄）