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2021.08.09
展覧会アーカイブ, 同時代ギャラリー展示
みえない朝を抱きしめて
【今週のギャラリー】
「みえない朝を抱きしめて」
北村侑紀佳、みみみ
2021.8.9-8.15
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
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きめ細やかな線画から油彩など幅広く手掛ける北村侑紀佳とポップな人物イラストを大胆に描くみみみの二人展、「みえない朝を抱きしめて」。
映画のようなキャッチーなタイトルとステートメントに、「イマドキの感性」を感じた方は老若男女いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の展示のキーワードはタイトルにあるように「抱きしめる」こと、「抱擁」。
いろんな人がいていろんな生活があっていろんな定義がある。
このアートというジャンルも、アートの中のジャンルも、いろいろあって、人によって定義もさまざま。
描き方もタッチも違う、ファインアートとイラストレーションの二人が目指すのは、認めること、認め合うこと、そして単純にぜんぶひっくるめて抱きしめることではないでしょうか。
体温を分け合うことで伝えるようななにかを、アートで表現する新進気鋭の二人の作家の作品群を、ぜひご高覧ください。
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何を思わずとも、繰り返される朝があります。
私たちは夜と朝の境界も曖昧なまま
それでもそれに理由をつけて みえない境界に触れたふりをして
今日も朝を定義します。
だけど、きっと世界は私たちが定義するより
もっと単純で もっと美しくて
そんなみえないままの曖昧さをそのままに形にしたいと思いました。
当たり前を当たり前のまま愛せるように
「みえない朝を抱きしめて」
小部屋の奥に北村侑紀佳さんとみみみさんの、DMの作品。
その下には感想ノートが。
私事ですが、スタッフの大学時代の友人の名前があってすごくびっくりしました。
北村さんが高校時代、友人にお世話になったそうで。
世間狭い。そしてコメントの一つ一つから北村さんとみみみさんの成長を感じます。
小部屋。
正面。この北村さんとみみみさんの大きな作品に惹かれるお客様、老若男女多数。
<スタッフコメント>
今回、スタッフがこの展覧会のタイトルを知ったのは、ギャラリー用のDMを北村さんから送っていただいた時でした。
声に出ました、「なにこのタイトルエモい」
そう「エモい」。エモーショナルであること。感傷的であること。
昨今のヤングなピープルは、いわゆる「心にグッとくるなにか」を表現する際に「エモい」を多用する。
そしてその感情を持ったのは私だけではなく。
エントランスから垣間見える北村さんとみみみさんの作品に「かわいい〜!」と惹かれてギャラリーに吸い込まれるお客様は決して少なくはなかったのです。
それぐらいインパクトのある展示でした。