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2021.09.14
展覧会アーカイブ, ギャラリービス展示
「内なる声を聴く瞬 ―心画録2021 松澤敬子展」
「内なる声を聴く瞬 ―心画録2021 松澤敬子展」
2021.9.14 (tue)-9.19 (sun)
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
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今週のギャラリービスでは、松澤敬子さんによる個展を開催中。
同時代ギャラリーでの個展は初めてだという松澤さんは、隣のギャラリーで個展開催中の村松健二さんの京都造形大学通信教育部日本画コースの同級生。
岩絵具独特の色彩をどちらかというとカラフルに使っている村松さんに対し、松澤さんはシックな作品が並びます。テーマは鬼灯。夏真っ盛りから終わりゆく今の季節にはぴったりの植物。
色鮮やかに、そしてだんだんと朽ちてゆく鬼灯。その姿を夏、そしていのちの終わりと心情に重ね、黒地に描かれた作品もまた、観る人の心を打つようです。
ぜひご高覧ください。
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「鬼灯」とも書くほおずきの朱い萼包のどこか怪しげな姿に惹かれる。ことに、夏が過ぎ雨風に晒されてできてくる透かし鬼灯の像形に引き込まれる。それを形に留めることによって、自身の心に澱のように積み重なっていく「終わり」への思いと、その終わりの形の中に赤い実が守られているように感じてきたことを表したい。
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松澤敬子
Keiko MATSUZAWA
1956年生まれ 松本市在住
2017年3月 京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)通信日本画 卒業
以後、個展、グループ展等で活動。
2017年6月 画心展
2018年 第1回ぎふ美術展日本画優秀賞
2019年10月 個展 心画録2019
2021年4月 林秀行・松澤敬子 陶画二人展
2017、2018、2019年 霞雲会作品展(水墨画) 等
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ギャラリービスの様子。
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表題の作品「内なる声を聴く瞬」。
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スタッフのなかで一番インパクトが強かった作品「黙祷2020」
鬼灯というモチーフ。黙祷という言葉。
思うところあり、心に残りました。
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線はもちろん薄ら見える丸も手で書いているという松澤さん。
「はや瀬わたりて」
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まるでマーブリングかわざと筆から絵具をしたたらせたかのような円も、松澤さんの手描き。
丁寧な作画が魅力的。
「雨の候亅
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彼岸の時期に朽ちていく鬼灯を描いた日本画が、スタッフに刺さりに刺さる展示でした。
ギャラリー展示の村松さん曰く、松澤さんは京都造形芸術大学在籍時代はライバルだったとのこと。
また再来年も二人の競演を観ることができます。乞うご期待!