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グルッポ・ルーチェ 第15回合同展
場所:ギャラリー
会期:2023.9.18(mon) – 9.24(sun)
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで、月曜休廊)
https://www.dohjidai.com/gallery/exhibition/a20230918/
今週のギャラリーは、グルッポ・ルーチェさんの展覧会を開催しています。
毎年ギャラリーで開催いただき、今年で15回目となる
グルッポ・ルーチェの皆さんの写真展を開催しています。
2006年から2009年の間に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の通信教育部の写真コースを卒業された7人で構成された写真グループ。
写真そのものを楽しむのはもちろん、皆さんの技法について考えながら眺めるのもまた一興。
ぜひご高覧ください。
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gruppo luce
写真の成立要件は、光と暗箱と感光材料の3つですが、その中でも最も重要な要素である光を意味するイタリア語「ルーチェ」をわたしたちのグループ名としました。
わたしたちにシャッターを押すその瞬間を教えてくれるのは、かすかな気配を通じた光の合図にほかならないからです。
グルッポ・ルーチェは、結成15年のグループですが、定期的に作品をもちより、合評をともにしながら、切磋琢磨を続けています。
そして、年1回の合同展を、それぞれが自らのコンセプトを構築し、活動を続けてゆくためのマイル・ストーンとして位置づけ、継続的に取り組んでいきたいと考えています。
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■青木 隆幸 「苔(苔もよう)」
苔はどこにでも生えている。
私たちの身の回りの至るところで苔が見られます。
もようのような感じで、いつもしれっとそこにいる。
自己主張しない苔は奥ゆかしい。
青木 隆幸(あおき・たかゆき)
和歌山県和歌山市生まれ
2008年 京都造形芸術大学 卒業
所属:日本写真芸術学会・ピンホール写真芸術学会会員
個展 2008年12月「RIVERSIDE」ぎゃらりー・きょうばて 奈良市
〃 2009年5月「RIVERSIDE」小野町デパート 和歌山市
グループ展 2022年9月「グルッポ・ルーチェ 合同展」同時代ギャラリー 京都
■オカダミツヨ 「VIEWPOINT」
見慣れたビルのある景色。
視点を変えると異なったビルの景色が立ち現れる。
日常の何気ないビル、無機質にみえるビルにも
多面的で流動的な表情があった。
オカダミツヨ(おかだ・みつよ)
兵庫県生れ、伊丹市在住
2008年 京都造形芸術大学卒業
日本写真芸術学会会員
ピンホール写真芸術学会会員
個 展
2008年 7月 「太陽に一番近い場所」(東京/プンクトゥム)
2010年1月 「雨の向こうへ」(大阪/フォトピア)
グループ展
2013年10月 「視界 写真家6人展」(大阪/壹燈舎)
2015年 5月 「大阪写真月間 写真家150人の一坪展」(大阪/キャノンギャラリー)
2019年12月 「京都写真展」(京都/マロニエ)
2022年 9月 「グルッポ・ルーチェ 合同展」(京都/同時代ギャラリー) 他
■かわたなおこ 「Light&Shadow」
5月の晴れた日に道に描かれた光と影。
私は光を見ているのでしょうか、
それとも影を見ているのでしょうか。
かわたなおこ
■熊谷 隆 「Swaying forest Time」
揺れる森と時間
熊谷 隆(くまがい・たかし)
1977年生 大阪在住
2008年 京都造形芸術大学通信教育部 写真コース卒業
グルッポ・ルーチェ合同展(2009年~京都同時代ギャラリー)
冬の引き出し展(2012年、大阪Port Gallery T)
■F・ゴーツ 「新たなる壁」
そこはエデンの園のようであった。
色彩に満ちて美しく、おびただしい生命にあふれていた。
北から吹き付ける時ならぬ夏の嵐は三日目にして止み差し込む光がゆらゆら揺らめいていた。
生き物たちは昔と何ら変わらず動き回っていた。
季節は廻り、やがて早い冬が訪れ、あたり一面、雪景色にかわり、さらに細かい雪、ざらざらの雪、水分をいっぱい含んだ雪となって降り積もった。
遅い春が来ると、そこは、全く様相の異なった壁面となった。
F・ゴーツ
壁の写真の連作を撮り続けて、この地に来て新たな歴史が始まった。
この佇まいが、引っ掛かっていたが、令和になって改めて取り組んでいる。
1953 年東京生まれ、2006 年京都造形芸術大学卒、大阪、岐阜在住
会社員を続けながら写真も続けている。
主な個展
2007年「WALLS walls-0.0.1」ぎゃらりー・きょうばて(奈良市)
2008年「WALLS walls-1.0.0」Roonee 247 photography(新宿区)
2009年「galaksioj【epo】」京都工芸繊維大学 美術工芸資料館(京都市)
2010年「Galaxies」 同時代ギャラリー(京都市)
■星野 倫 「capillaries, 2023」
2022年秋、21年ぶりの救急搬送を経験した。スクリーンに映
し出された心臓造影画像の中で、以前完全に詰まった冠動脈の
一本が、その部分を迂回しな
がら新しい毛細血管(capillaries)
を生み出し、細い流れができているのが見えた。私の意志と独
立に、からだは生きようとしていた。
星野 倫(ほしの・ひとし)
1955年、京都市生まれ。
2008年、京都造形芸術大学通信教育部写真コース卒業。
個展:「Portraits with Portraits」(2008年、同時代ギャラリー)
グループ展:大阪写真月間2018「写真家150人の一坪展」(2018年、オリンパスギャラリー大阪)他
■山本 高 「UTUTU no YUME」
とる みる おもいだす かく とる
みる かんがえる かく
という行程。 持続可能というより
外からも内からも求めて、
ただ、続けている。
山本 高(やまもと・たかし)
2009年 京都造形芸術大学 通信制 写真コース 卒業