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2018.04.17
展覧会アーカイブ, 2018
ROSTYPA
今週のギャラリーは【PROSTYPA】を開催しています。
スペインの写真家による展覧会
作家:MARÍA SÁNCHEZ、ALFREDO RODRÍGUEZ、MIGUEL ÁNGEL TORNERO、
企画:Supersimetrica(スペインの文化協会)
昨年5月の開催に続いて2回目の開催となります。
本展にならぶ作品の多くは、単に平面的な写真ではなく、壁から浮き上がっていたり角材がつけられたりコラージュされたり、、、立体的かつ彫刻的な要素を含んでいます。そのため、タイトルとして「PROSTYPA」(ギリシャ語で「レリーフ」という意味のある)という言葉がつけられました。
京都では、京都国際写真祭も開催されています。
ぜひこの機会にあわせてご高覧ください。
会期:2018年4月17日(火)~4月22日(日)
時間:12:00~19:00(最終日は18:00迄)
Artist↓
【MARÍA SÁNCHEZ】
http://www.mariasanchez.com.es/
【ALFREDO RODRÍGUEZ】
http://archivodecreadores.es/artist/alfredo-rodriguez/212…
【MIGUEL ÁNGEL TORNERO】
http://miguelangeltornero.net/
【Supersimetrica web】
http://supersimetrica.com/
展覧会テキスト——————————
PROSTYPAは、古代ギリシャにおいて、コリント式建築物の屋根の縁に装飾用品として設置されていたテラコッタの浮き彫り彫刻(レリーフ)のことを意味する言葉である。
※絵画や彫刻などの起源に関する解説者Pliny the Elderによると、この彫刻技術は、紀元前7世紀頃に、陶工 Butades de Sición が自身の娘からヒントを得て発明したといわれている。
(Butadesの娘はある青年に恋をしていたが、その青年が外国へ行くことになったため、せめてその姿を残しておこうと考え、ランプに照らされた彼の影の輪郭を壁の上に描いた。父親であるButadesは、これに粘土を貼りつけて型取り、浮き彫り彫刻を作ったという伝説がある。)
(Butadesの娘はある青年に恋をしていたが、その青年が外国へ行くことになったため、せめてその姿を残しておこうと考え、ランプに照らされた彼の影の輪郭を壁の上に描いた。父親であるButadesは、これに粘土を貼りつけて型取り、浮き彫り彫刻を作ったという伝説がある。)
MARÍA SÁNCHEZ(マリア サンチェス)の作品は、一見すると彼女の日常的な経験に培われたフィルターを通したシンプルで軽快な雰囲気のものである。しかしそれらは鑑賞者それぞれの胸のうちに潜む不安や憂いを喚起し、濃密な深い感覚を残していくものでもある。
MIGUEL ÁNGEL TORNERO(ミゲランヘル トルネロ)とALFREDO RODRÍGUEZ(アルフレド ロドリゲス)は、写真表現において高い技術と豊富な知識を有し、一般的な写真表現の枠を超えた新たな表現を模索し続けている。そのため彼らの制作では、額装された平面的な写真とは異なった、立体性とインスタレーション的な表現方法が用いられている。
何故だかわからないが彼らの作品を見ていると、作品そのものが彼らの願望を感じ取り、3次元的な空間へ立ち現れたいという意志のもと、姿かたちを変換させているかのようにも感じられるのである。
何故だかわからないが彼らの作品を見ていると、作品そのものが彼らの願望を感じ取り、3次元的な空間へ立ち現れたいという意志のもと、姿かたちを変換させているかのようにも感じられるのである。
単に写真家という分野に属することのない彼らには、これまでにない表現を生み出す可能性があると同時に、砂漠の中にたった一人でいるような寂しさもあるだろう。
我々SUPERSIMETRICAも彼らの活動を支えながら、一緒に道を開いていきたいと考えている。
我々SUPERSIMETRICAも彼らの活動を支えながら、一緒に道を開いていきたいと考えている。
(SUPERSIMETRICA / Dai K Sより)
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2017年5月の展覧会はこちらをご覧ください。