人の平均寿命、約九十年という数字。
その三分の一を生きている今、
看護師として、フォトグラファーとして、
たくさんの人に触れ合っている。

現実に出会う、たくさんの人の言葉
SNSで見る、どこかの誰かが呟く幸せや悩み
店頭に並ぶ本の数々が紡ぐ人生史
辛いあの時に、寄り添ってくれたあの歌

気づけば自分の周りには
たくさんの人の、たくさんの言葉が溢れていて
自分で選び取って生きていると思った人生は、
本当に自分で選んだものか、わからなかった。
誰かに、何かに、委ねることの方が楽だとも思った。

それでも、いつしか素直にならないといけない時はくる。

「生きている限り、人は幸せを目指さなければいけない。」

私を知ること。素直になること。
たった三分の一しか、生きていない
私の今の答えと、これからのスタートに向けて。

山本真有子

看護師として働きながら、関西を拠点に、フォトグラファーとしてポートレートを中心に、家族やカップルフォトなど、人物写真を撮影している。