お知らせ
堀越千秋展 – 水行く途中
会期:2025.4.1 [Tue]- 4.6[Sun]
Open 12:00-19:00[最終⽇ 17:00]
会場:同時代ギャラリーA
◆4.1(火)18:00 オープニングレセプション
トーク 石田浄(特定法人京都藝際交流協会 会長)/森田俊一郎/香月人美
◆4.5(土)15:00 パフォーマンス 今貂子(舞踏)+ベゴニア・カストロ(フラメンコ)
トーク+レセプション
穏やかな陽射しのなか、沈丁花の香りが春の訪れを告げる頃となりました。
お健やかにお過ごしでしょうか。
このたび、京都・同時代ギャラリーにて「堀越千秋展/水行く途中」を開催する運びとなりました。
本展は、同時代ギャラリー[京都]、 Gallery MORYTA[福岡]、画廊⾹⽉[東京]、三つのギャラリー共催となる特別企画展です。
「努力や反省から芸術は生まれない」「全ての芸術は遊びに似て、楽しくやらなければならない。飽きたら思いきりよく⽅向転換すれば良い。アートは本来短気で、雑で、⼒強く、それに細⼼さが伴わなければならない。」
スペイン・マドリードを拠点に活動した画家・堀越千秋(1948-2016)。絵画、エッセイ、陶芸、カンテなどさまざまな芸術分野で活躍し、スペインの生き生きとした風土を体現した奔放かつ力強い生き様で人々を魅了しました。
権威になびかず愛嬌とウィットに富んだ会話で人々を和ませ、作品におけるダイナミックな黒い線は人々の欲望を呑み込み、強烈な色彩は唄い、余白に日本人の心を滲ませた。まさにスペインと日本の芸術の「架け橋」として生きた堀越千秋。
その類稀な堀越千秋の生き様の軌跡を絵画や陶器、書籍や映像作品を通してお届けいたします。
本物の芸術には時代を動かす力があると信じています。
この春、3ギャラリー共催・特別企画展「堀越千秋ー⽔⾏く途中」をぜひ、ご⾼覧いただけますようお願い申し上げます。
キュレーター 香月人美
Produced by
同時代ギャラリー/ギャラリーモリタ/画廊⾹⽉
◇髙尚赫 Sanghyuk-Koh
同時代ギャラリー・INDÉPENDANTS代表。
新世代のアーティスト育成やアジア・欧米との文化交流を推進し、「同時代性」をテーマに表現者とともに社会の在り方や生き方を問う。
◇森⽥俊⼀郎 Shunichiro-Morita
一般社団法人アートフェア・アジア福岡 理事/Gallery MORYTA代表
10年に渡る商社マン⽣活にピリオドを打ち、1991年 福岡市に画廊を開設。2015年 福岡に初のアートフェアアジア「AFAF」を⽴ち上げる。
地域や企業などのプロモーションやブランディングにも数多く携わる。
◇香月人美 Hitomi-Kazuki
朗読者/キュレーター
1990年福岡市に「海の⾒える世界⼀⼩さなギャラリー」をオープン。1991年 福岡市に「画廊⾹⽉」を開設。1997年より舞台芸術/制作上演活動に⼊る。2011年「画廊⾹⽉」を銀座にオープン。2015年「AFAF」初代ディレクターに就任。詩と声と舞踏の「詩的実験」を表現手段とする。
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今貂子(舞踏)+ベゴニア・カストロ(フラメンコ)
2005年、舞踏カンパニー倚羅座マドリッド公演の際に出会い、以降、舞踏とフラメンコを探求した数々のコラボレーション作品を京都、大阪、マドリッド、東京で発表。
主な作品としては、堀越千秋さんがカンタオールとして客演した、「VAMOS!」-日本スペイン交流400周年記念公演‐(2013年、共催・京都芸術センター、後援・駐日スペイン大使館)、記念公演『鏡文字-EL ESPEJO EN QUE TE MIRAS-』(2019年、主催・駐日スペイン大使館)がある。今年10月には、マドリッドでの公演をはじめスペイン各地で公演を行う。
・今貂子 Ima Tenko /Butoh
舞踏家。振付家。舞踏カンパニー倚羅座 主宰。今貂子舞踏研究所代表。
’80年-94年、舞踏グループ白虎社に参加。’00年、舞踏カンパニー倚羅座結成。’05年にはヨーロッパツアーを実施し、スペイン・フランス・ドイツの各国で成功を収める。’07年-16年、旧 五條楽園歌舞練場において、新作公演を毎年開催。’16年-20年KYOTO舞踏館にてソロ作品「秘色」のロングラン公演。’19年3月、京都・先斗町歌舞練場にて、還暦記念公演「闇の艶」開催。’20年、今貂子舞踏公演「金剛石-Diamond-」にて、文化庁芸術祭優秀賞受賞。日本の芸能の源流に見られる「たまふり(命の活性化)の力」に支えられたアバンギャルドな舞踏の探求を通じて独自の境地を開拓し、京都を拠点に国際的に活動を展開している。
・ベゴニア・カストロ Begona Castro/Flamenco(from Madrid)
フラメンコ舞踊家。8歳より、マドリード王立舞踊学校に入学し、フラメンコ、スペイン舞踊全般を学び、ディプロマを取得。1991年より、プロとして活躍。スペイン国内の一流タブラオをはじめ、世界各地の舞台をエル・グイト、ドミンゴ・オルテガらトップアーティストの主宰するグループの団員として出演。振付家として、コンクール作品を数多く手がける。1993年より1年間フラメンコアーティストとして日本に滞在したことをきっかけに、日本文化に興味を持ち始め、1995年から2年間マドリード自治大学で日本文化を学び、現在でも、日本語・日本文化を学び続けている。
2003年、振付家としての初めての仕事として、日本とスペインの交流がテーマの「旅」という作品をマドリードで発表する、この時に堀越千秋さんがカンタオールとして協力出演。2005年、舞踏に出会い、今貂子との活動を通じて、表現の革新をめざしている。